「人との会話がうまく続かない」「気づけば孤立してしまう」
そんな“コミュニケーションの苦手さ”に、心当たりはありませんか?
私もかつて、ASDの特性もあって、対人関係がうまく築けずに悩んでいました。
でもあるとき、小さな“ふるまい”を意識するだけで、相手の反応が変わることに気づいたんです。
「人を大切にする姿勢」は、行動に表れる。だから、真似できる。
ASD当事者の私は、表情・聞き方・リアクションなど、できることから少しずつ取り入れてみました。
「なんだか最近、前より話しやすくなったね」と言われたのは、その積み重ねの結果です。
特別な性格でも、器用さがあるわけでもありません。
それでも、“相手の立場に立ってふるまおう”という意識が、自然と伝わっていたのだと思います。
人に好かれるふるまいは、誰か特別な人だけのものじゃない。
「やってみよう」という気持ちさえあれば、きっと誰でも始められるのだと、私は実感しました。
実際に取り入れてよかった、真似しやすいふるまい
▶ 表情と反応は、“つながってる感じ”を出すだけでいい
- 相手の話に「うん」とうなずく
- 少し口角を上げてみる
- 笑顔じゃなくても「聞いてるよ」の気配を出す
「共感しなきゃ」と思うとしんどいですが、“あなたの話を受け取ってます”というサインだけでも、相手は安心してくれるように思います。
▶ 「話を最後まで聞く」だけで、関係はやわらかくなる
- 話の途中で意見を挟まない
- 聞き終わったあとに「なるほど」「それでどうなったの?」と返す
- 自分の話はそのあとで、少しだけ添える
それだけで、相手の表情や反応が和らぐ場面が増えました。
▶ 「あなたに関心があります」を、小さく伝える
- 名前をきちんと呼ぶ
- 過去の会話をメモして、再度話題に出す
- 話し終わったときに「話してくれてありがとう」と言う
演技ではなく、「相手を大切に思う気持ち」を行動で表すことが、何よりの好印象につながると感じています。
行動を通して、「私はあなたを大切に思っている」と伝えていこう
繰り返しますが、「人を大切にする姿勢」は、行動に表れる。そして、それは誰にでも少しずつ真似できることです。
毎回うまくいかなくてもいい。
完璧じゃなくても、「関わろうとする姿勢」がちゃんと伝わると、相手は応えてくれます。
私にできたなら、きっとあなたにもできる。
そう信じて、私はこれからも練習を続けていこうと思っています。
次回予告
【第6回】嫌われないために言動を見直そう
自分では悪気がなかったのに、なぜか相手の反応が悪い…。
そんな経験から気づいた“やめた方がいい言動”について、正直に綴ります。
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