私を変えた一週間 ―対話と自己理解の記録― 第5回:「距離感」と「信頼」のバランスを知った

自分を知る

▶ シリーズ:私を変えた一週間 ―対話と自己理解の記録―

不登校、引きこもり、迷いの中にいた私が、一週間のキャンプで得た“変化のきっかけ”を綴ります。

あの場所のように、本音で話し合える環境は、現実にはそう多くありません。

だからこそ私は今、「どこまで話すか」「どうつながるか」を常に考えながら、人と関わるようになりました。


「正直に話すこと」は、特別な環境だからできた

ワークキャンプでは、初対面同士にもかかわらず、過去の挫折や心の中にある本音を語り合うことが自然にできました。

それは、そこが「なんでも話していい」「話しても否定されない」と思える、安心できる場所だったからです。

でも、現実世界ではどうでしょうか。

学校や職場で、あそこまで自分をさらけ出すことは、正直難しい。

話してもいいかどうか、受け入れてもらえるかどうか、無意識に相手の反応を気にしてしまいます。


どこまで話す?どこまで関わる?

相手によって“距離感”は変えていい

だから私は、ワークキャンプ後もずっと考えています。

「この人にはどこまで話せるかな」
「この人との距離は、どれくらいが心地いいだろうか」

人との関わりの中で、“距離感”を意識するようになりました。

それは、心を閉ざすということではなく、自分を守りながら、信頼できるつながりを育てていくための工夫です。


“関係を深めたい相手”には、自分から言葉で伝える

私は今でも、誰とでも深く関われるタイプではありません。

でも、「この人とは、もう少しちゃんと向き合ってみたい」と思ったら、ちゃんと自分から気持ちを伝えるようにしています。

伝えることで、関係が深まることもあるし、逆に「この人とはそこまでじゃなかったんだ」とわかることもあります。

どちらも、私にとっては大切なことです。

結果がどうであれ、「私は自分で選んで、言葉で伝えた」という事実が、自分の心を安定させてくれるからです。


「誰とどうつながるか」を、選んでいい

以前の私は、人との関係において「うまくやれない自分」を責めてばかりでした。

でも今は、「どの人とどれくらいの距離でつながるか」は、自分で選んでいいと思えるようになりました。

“無理をしない”関係 “対等にいられる”関係 “信頼し合える”関係

——そういうつながりを大切にしながら、少しずつ、自分なりの人間関係の築き方を実践しています。


次回予告

第6回:この一週間が、私の軸になった

本音で語り合えた、あの一週間。

その記憶は、今の私を支える“軸”になっています。

次回は、あの経験がその後の私にどう影響したのかをお話しします。


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不登校、引きこもり、迷いの中にいた私が、一週間のキャンプで得た“変化のきっかけ”を綴ります。

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