「職場でうまくやれない」のは発達障害のせい? 失敗続きの私が気づいたこと

コミュ力UP

📘【シリーズ:職場で生きやすくなる工夫】

👉 第1回:「職場でうまくやれない」のは発達障害のせい?失敗続きの私が気づいたこと ←今ココ
👉 第2回:「ちょっと便利な人」になる方法|アスペルガーでも信頼される職場の立ち回り方
👉 第3回:発達障害の私が実践している「職場で助けられる人」になる小さな工夫7選


職場で「うまくやれない」のは発達障害のせい?失敗続きの私が気づいたこと

「一生懸命やっているのに、仕事ができないと思われてしまう」 「人と同じようにしているつもりなのに、なぜか叱られる」

そんな経験を繰り返してきました。

私はアスペルガー症候群と診断され、最初の職場では適性のない業務に従事し、ずっと「できない人」と見なされてきました。

自分でも努力していたつもりでしたが、評価されない日々はとてもつらいものでした。

その後、看護補助者として働く中で、自分の特性に合った業務に就けたことで、ようやく「仕事ができる人」と認識されるようになりました。

ただ、発達障害特有の“ズレ”や誤解は今でも起きます。

この記事では、「なぜうまくいかなかったのか」に気づき、関係性を悪化させずに働くために実践してきた小さな工夫の原点をお話しします。


「がんばっているのに、うまくいかない」私のスタート地点

私は新卒で看護師として働き始めましたが、配属された職場は自分にとって非常にハードルが高く、過酷な環境でした。

臨機応変な対応や、瞬時の判断、空気を読んだコミュニケーションが求められる環境で、私はいつも遅れてしまい、タイミングがずれてしまうことばかり。

頑張っているつもりでも、指導者や先輩からは「なぜできないの?」と責められ、ついには「仕事ができない人」と認識されていきました。

自分なりに真面目に取り組んでいたつもりでしたが、周囲にはそれが伝わっていなかったのです。


発達障害の“ズレ”はこうして誤解される

発達障害の中でもアスペルガー症候群は、特に「コミュニケーションのズレ」が起きやすい特性があります。

私は、言われたことは正確にやろうとする一方で、「言われていないけど察して動く」ことがとても苦手でした。

そのため、周囲からは「気が利かない」「空気が読めない」と見なされることが多く、頑張っているのに“配慮がない人”という印象を持たれてしまっていました。

また、自分では普通に話しているつもりでも、声のトーンや言葉選びが相手を傷つけてしまうこともあり、知らず知らずのうちに人間関係をこじらせることもありました。

悪気がないことほど、誤解されたときのショックは大きかったです。


環境が変わると、評価も変わる

その後、私は看護補助者として異動し、直接的な医療判断や複雑な対人関係が求められない業務に就くようになりました。

この環境は、私の特性に合っていました。

決まったルールの中で丁寧に作業することや、コツコツと継続して取り組むことは得意です。

すると、不思議なことに、以前と同じような努力をしているだけなのに、「あの人はよく働く」「信頼できる」と周囲から言われるようになったのです。

もちろん、発達障害特有の“ズレ”は依然としてあります。

それでも、少しずつ信頼関係が築けてきた今では、多少の失敗やすれ違いがあっても、丁寧にフォローしてもらえる場面が増えてきました。


そこで気づいた。「好印象」は、誤解の予防になる

私はここでようやく、「仕事の能力そのものよりも、“印象”で評価されることが多い」という現実に気づきました。

いくら正確に仕事をしても、「関わりにくい人」「怖い人」と思われてしまえば、正当な評価にはつながりにくいのです。

逆に、ちょっとした言動や態度で「話しかけやすい」「頼りになる」と感じてもらえれば、細かいミスやズレは許容されやすくなります。

私のように、発達障害特性からくる“ズレ”が避けられない人間にとって、これはとても大きな発見でした。

だからこそ、私は次第に「ちょっと便利な人になろう」と考えるようになったのです。


次回予告:「便利な人」ってどういうこと?

次回は、私が見つけた“自分の特性を活かしつつ、周囲と気持ちよく働く方法”についてお話しします。

誰かに気を遣いすぎたり、自分を押し殺すことなくできる、小さな工夫です。

「便利な人になる」というと損な役回りに思えるかもしれませんが、実はとても現実的で、自分も楽になる考え方なのです。

ぜひ、次の記事も読んでいただけたら嬉しいです。


📘【連載シリーズ:職場で生きやすくなる工夫】

👉 第1回:「職場でうまくやれない」のは発達障害のせい?失敗続きの私が気づいたこと ←今ココ
👉 第2回:「ちょっと便利な人」になる方法|アスペルガーでも信頼される職場の立ち回り方
👉 第3回:発達障害の私が実践している「職場で助けられる人」になる小さな工夫7選


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