「ちょっと便利な人」になる方法 アスペルガーでも信頼される職場の立ち回り方

コミュ力UP

📘【シリーズ:職場で生きやすくなる工夫】

👉 第1回:「職場でうまくやれない」のは発達障害のせい?失敗続きの私が気づいたこと
👉 第2回:「ちょっと便利な人」になる方法 アスペルガーでも信頼される職場の立ち回り方 ← 今ここ
👉 第3回:発達障害の私が実践している「職場で助けられる人」になる小さな工夫7選


「一生懸命やってるのに、なぜか浮く」そんな私の気づき

私はずっと、誤解されやすいタイプの人間でした。

アスペルガー症候群という特性もあり、発言や行動が周囲から浮いてしまうことも多く、「ちょっと変な人」と思われることに慣れてしまっていた部分もあります。

でも、あるときから評価が変わってきたんです。

「〇〇さんがいてくれて助かる」 「いつも率先してやってくれるから、ありがたい」

そんなふうに言われるようになったのは、意識して“ちょっと便利な人”になろうと決めてからでした。


「ちょっと便利な人」ってどういう意味?

私が言う「ちょっと便利な人」とは、仕事をバリバリこなすスーパーマンのような人ではありません。

むしろ、発達障害の特性を持つ私が無理なく実践できる、周囲に少しだけ恩を売っておくような立ち回りです。

  • いつも少し早めに行動して、周囲が楽になるように動く
  • 誰かが困っていそうなときに、できる範囲で手を貸す
  • 自分の仕事が終わったら「何か手伝えることある?」と声をかける

こんな小さな行動を積み重ねるだけで、「この人、いい人だな」と思ってもらえる機会が少しずつ増えてきました。

ポイントは、「基本的にはいい人」という印象を持ってもらうこと。

たとえちょっとズレたことを言ってしまっても、信頼関係があると、「まぁ、あの人だしね」と許容してもらえることが増えていきました。


なぜ「便利な人」になると評価が変わるのか

人間関係って、不思議なものです。

たとえば、毎日頑張っているのに、何もしていないように思われてしまうこともあれば、ちょっとした行動で「すごく助かる」と感謝されることもあります。

私は、前職で「できない人」と扱われていた経験があるからこそ、少しでも「信頼される側」になる方法を探し続けてきました。

その結果わかったのは、「信頼」というのは一気に築くものではなく、日々の小さな貢献の積み重ねだということ。

そして、少しずつ恩を積み上げておくことで、いざ自分が困ったときに「手を差し伸べてもらいやすい」状況を作ることができるのです。

私にとっては、これは“防衛策”でもあります。

ミスやトラブルをゼロにすることはできなくても、信頼があればカバーしてもらえることがある。

だからこそ、私は「便利な人になる」という選択をしているのです。


絶対にやってはいけないNG行動

ここでひとつ、大切な注意点があります。

それは、「やってやったぞ感」を出さないことです。

発達障害の特性として、思ったことを正直に口にしやすい傾向があります。

だからこそ、「〇〇してあげたのに」「これだけやったのに」といった“見返りを求める気持ち”が、態度や言葉に出てしまいやすいのです。

でも、それが相手に伝わってしまうと、一気に信頼を失います。

私もかつて、「あの人、恩着せがましい」と陰で言われた経験があります。とてもつらかったです。

便利な人になろうとするのは、自分のためでもあります。

「やってあげている」というより、「自分の信頼残高を増やしている」と考えると、気持ちが少し楽になります。


本音でいうと…見返りを求めたくなる自分もいる

正直に言うと、「なんで自分ばっかり頑張ってるんだろう」と思ってしまうこと、あります。

他の人は気楽にやっているように見えるのに、自分は常に空気を読んで、周囲に合わせようと必死で…。

でも、そんなとき私は「お金を稼ぐことの本質は、他者貢献である」という考え方を胸に刻むようにしています。

これは、リベラルアーツ大学というYoutubeを運営されている、両学長という方の言葉です。私はこのYoutubeのヘビーリスナーです。笑

お金を稼ぐことの本質は、「誰かが本当に困っていることを解決し、価値を提供し、心底感謝されることで、対価としてお金を頂く」という考え方です。

職場で何時間働いたから、給料をいくらもらえる、という一般的な稼ぐ概念とは全く違います。

これを始めて聞いたときは、本当に目からウロコでした。

「自分の働きが、誰かの役に立っている」

「今日の自分の行動で、誰かがちょっと楽になった」

そう考えられると、不思議と満たされた気持ちになってきます。

便利な人になるのは、無償の奉仕ではありません。誰かに貢献し、その見返りとして対価(給与)をいただくという、正当なやり取りの一部なのです。

自分の特性に合った“貢献の仕方”を選ぶことで、自分自身が楽に、そして少しだけ幸せになれる生き方だと思っています。


次回予告:「便利な人」を自然に実践する方法

次回は、誰でもすぐにできる「ちょっと便利な人」になるための実践例をご紹介します。

ありがた迷惑にならない声かけの仕方や、好印象を与えるちょっとした工夫など、すぐに使えるヒントをお伝えします。

どうぞお楽しみに。


📘【シリーズ:職場で生きやすくなる工夫】

👉 第1回:「職場でうまくやれない」のは発達障害のせい?失敗続きの私が気づいたこと
👉 第2回:「ちょっと便利な人」になる方法|アスペルガーでも信頼される職場の立ち回り方 ← 今ここ
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