言いすぎちゃう私の、コミュニケーション研究室 シリーズ
- 初級編 思ったことをそのまま言うと、なぜ嫌がられるの?
- 中級編 “伝える”と“ぶつける”の違いを知るだけで変わる
- 応用編 自分の気持ちも、ちゃんと伝えていいんだよ ←今ココ
前回のおさらい(中級編)
前回は「“伝えたつもり”が“ぶつけた”に変わるとき」というテーマで、自分の感情をそのままぶつけるのではなく、相手に「伝える」ための工夫についてお話しました。
「正直に話したのに伝わらない」そんなすれ違いを防ぐには、一呼吸おいて、感情と言葉を分けて考えることが大切でしたね。
「言わない」も、またすれ違いの原因になる
今回のテーマは、ちょっと逆のパターンです。
「言いすぎて嫌がられるのが怖い」
「また失敗したらどうしよう」
そんな不安から、自分の気持ちを伝えること自体をやめてしまう——
実は、これも私がよくやってしまっていたパターンです。
気になることがあっても、ぐっと飲み込む。モヤモヤしても「大したことじゃない」と自分に言い聞かせる。
でも、そうやって溜め込んだものは、いずれ爆発するか、自分の中でしこりとして残ってしまいます。
「言わない方が安全」という学習
私は中高生の頃、思ったことを素直に言っては、引かれたり嫌がられたりする経験をたくさんしました。
その結果、「言わない方がマシ」「本音は伝えない方が無難」と思うようになっていきました。
大学生になってからはかなり慎重に言葉を選ぶようになり、職場に入ってからは「言いすぎる」より「言わなすぎる」失敗の方が多くなったと思います。
でも、本当にそれでいいの?
もちろん、「黙ってやり過ごす」ことが必要な場面もあります。
けれど、そればかりだと、相手との距離はずっと縮まらないままなんですよね。
「本当はこう思ってた」
「ちょっと傷ついた」
「それはやめてほしい」
そういう小さな気持ちを丁寧に伝えることができると、
自分を守るだけじゃなく、信頼関係も少しずつ築けるようになります。
私がやっている練習:伝える前に“整える”
自分の気持ちを伝えるって、本当に勇気がいることです。
でも、伝えること=ぶつけることではありません。
私が意識しているのは、次のような手順です。
✅ 伝える前に整える3ステップ
- まず、自分の気持ちを言語化する
「私は今、どう感じているんだろう?」を言葉にしてみる - 相手の受け取り方を少しだけ想像してみる
どんな言い方なら伝わりやすいか、角が立たないかを考える - 気持ちを込めつつ、シンプルに伝える
「〇〇と言われて少し寂しかった」など、主語は“私”で簡潔に話す
まとめ:「伝える」は、自分を大切にすること
我慢して、飲み込んで、相手に合わせてばかりいたら、いずれ自分がしんどくなってしまいます。
相手に伝わるように工夫することは大事。
でも、伝えること自体をやめる必要はありません。
あなたの気持ちは、あなたが感じているだけで、もう充分に大切なんです。
だからこそ、「言い方」を磨きながら、「少しずつ“言える自分”」になっていけたら素敵ですよね。
- 「伝えすぎ」だけじゃなく「伝えなさすぎ」もすれ違いの原因になる
- 言わない=気づいてもらえない
- 伝える前に気持ちを整理し、“私”を主語にして伝えてみる
- 「伝えること」は、相手との信頼関係を築く第一歩
言いすぎちゃう私の、コミュニケーション研究室 シリーズ
- 初級編 思ったことをそのまま言うと、なぜ嫌がられるの?
- 中級編 “伝える”と“ぶつける”の違いを知るだけで変わる
- 応用編 自分の気持ちも、ちゃんと伝えていいんだよ ←今ココ
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