「努力すれば、向いていない仕事でもなんとかなる」
—— そう信じていた私は、適性を無視して“向いていない看護師”に飛び込みました。
大学生時代、「向いていないこと」に挑んでいた私
大学生の頃、私はあえて自分にとって向いていなそうなアルバイトに挑戦していました。
登録していた派遣会社から、ホテルやブライダル会場、レストランなどに1日単位で派遣される仕事です。
現場では、すでに働いている人や同じく派遣されてきた人たちと、その日限りのチームを作って仕事をします。
現場ごとに仕事内容や流れが違い、臨機応変な対応が求められる——そんな環境は、私にとってかなりハードルの高いものでした。
でも、何度も現場を経験するうちに「最低限はできるようになってきた」と感じられるようになったのです。
- 特別に怒られることはない
- 問題なく1日を終えられる
それだけでも、私には大きな達成感でした。「向いていなくても、数をこなせば何とかなるんだ」と思えた瞬間でした。
「向いてなくても、努力すれば何とかなる」と思っていた
このときの成功体験は、私の価値観に大きな影響を与えました。
「本当に向いてるかどうかは関係ない。大事なのは、やってみること、続けること」
私はそう信じるようになっていきました。
そしてこの考えは、新卒で看護師として就職する際の決断にも大きく影響していました。
「とにかく最低3年」は、甘すぎた見積もりだった
看護師という仕事は、人命を扱う責任ある仕事であり、臨機応変さやマルチタスクが求められる職種です。
自分には向いていないかもしれない。
でも「大学時代に向いていない仕事でも何とかなったから、大丈夫だろう」「最低3年は続けよう」と思って、就職を決めました。
今振り返れば、その見積もりはとても甘かった。
アルバイトと正職員では求められるレベルも責任もまったく違うし、数をこなせば何とかなる、という単純な話でもありませんでした。
「努力ではどうにもならないこともある」
—— このことに気づくまで、私はしばらく苦しい時期を過ごすことになります。
次回予告
第2回:思ってたより、ずっと「できなかった」
「最低限の仕事」はこなせると思っていた私。
でも、現実は想像以上に厳しく、「できない人」のレッテルがどんどん重くのしかかっていきました。
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