「毎日がしんどい」「仕事に行くだけで疲れる」
そんなふうに感じながらも、なんとなく日々をこなしている——
それって、本当にしんどいですよね。
でも、なんでこんなにつらいのか、何が自分を苦しめているのか、言葉にできないことってありませんか?
今回は、“しんどさ”をあいまいなままにせず、ちゃんと【言語化】して整理することで、「自分に合う環境」への第一歩を踏み出す方法をお伝えします。
私が気づいた「しんどさの正体」
私は高校時代に発達障害と診断され、自分の特性についてはある程度理解していました。
でも、就職したあと、実際の仕事の中で日々感じていたのは、
「なんとなくうまくいかない」「毎日がやけに疲れる」——そんな感覚でした。
でも休職を選択してから、ふと紙に書き出してみたんです。
「私はどんなときに、しんどいと感じるんだろう?」って。
すると、それまで漠然としていた苦しさが、少しずつ“形”を持ちはじめたんです。
自分に問いかけてみよう
あなたにも、こんな質問を自分に投げかけてみてほしいです。
- 朝起きたとき、どんな気持ち?
- 一日の中で、いちばん疲れる瞬間は?
- 「このままずっと続くのか」と思って怖くなるのは、どんなとき?
そして出てきた答えを、ノートやスマホにメモしてみてください。
私の場合:こんな“しんどさ”がありました
書き出してみた結果、当時の私にはこんな特徴がありました。
- 複数のことを同時に処理するのが苦手
- 急な予定変更やイレギュラー対応にフリーズする
- 曖昧な指示だと、何をすればいいかわからず混乱する
- 作業中に突然声をかけられると、それまでの作業内容を忘れる
- 「とりあえず今これをやって」と言われると、優先順位が崩れて混乱する
こうして見える化してみて、やっと私は気づいたんです。
“できなさ”ではなく、“合っていなさ”だった
私が毎日感じていたしんどさは、
「私ができない人間だから」ではなく、
「私の苦手なことばかりを求められる環境だったから」だったんです。
この気づきは、とても大きなものでした。
それまで、自分がだめなんだと思っていたけれど、「環境が合っていなかっただけかもしれない」と思えたことで、少し呼吸がラクになりました。
言語化すると、対策が立てられる
しんどさを言葉にして見える形にすると、対策が立てられるようになります。
たとえば、
- 「マルチタスクが苦手」→単独作業中心の仕事を選ぶ
- 「曖昧な指示が苦手」→マニュアルが整備されている職場を探す
- 「急な変化に弱い」→ルーチンワークが中心の環境に身を置く
このように、“しんどさの原因”が見えてくると、
「どんな環境なら適応しやすいか」が明確になっていきます。
おわりに:あいまいな不調に名前をつけてみよう
つらい日々の中で、「これが原因かも」と気づけた瞬間から、少しずつ、現実が変わり始めることがあります。
まずは、自分の中にある“しんどい”という感情に、ちゃんと耳を傾けてみてください。
そこから、あなたの「生きやすい環境」への道が、きっと見えてくるはずです。
次回予告
第3回:自分の「得意・苦手」を正しく把握しよう
自分に合った環境を探すには、まず「自分のことをよく知ること」が欠かせません。
次回は、自分の得意・苦手を整理する具体的なステップをご紹介します。
📩 コメント・質問歓迎
記事の内容に関するご感想や、「こんなことが知りたい」というリクエストがあれば、ぜひお気軽にコメントしてくださいね。
コメント