“できない”前提で身につける、人と関わる技術 第3回:「とりあえず傾聴」のすすめ

人と関わる技術

話をちゃんと聞いてるつもりなのに、なぜかうまくいかない…。
そんなモヤモヤを感じたことはありませんか?

私もずっと、「聞いてるつもりなのに伝わらない」「なんだか冷たいと思われてしまう」ことに悩んできました。
でもある時、「完璧に聞けなくても、それっぽくやるだけで十分」ということに気づいたんです。

今回は、発達障害の私が実践してきた
“とりあえず傾聴”のシンプルなコツをお伝えします。


「ちゃんと聞く」は難しい。でも、“それっぽく”ならできる

発達障害の特性として、相手の気持ちを想像したり、言葉の裏を読んだりするのが苦手なことがあります。
私も、「うんうん」と聞いているつもりでも、「ちゃんと聞いてないよね」と言われたことが何度もありました。

でも、「完全に理解しようとしなくていい」「とりあえず“聞いてる感じ”を出すだけでも、相手の反応は変わる」
——そう思えるようになってから、コミュニケーションが少し楽になったんです。


私が実践している“とりあえず傾聴”の3ステップ

私が意識している「とりあえず傾聴」のコツは、以下の3つです。

  1. 遮らない
     →相手が話している途中で、自分の意見をかぶせない。最後まで聞く。
  2. 相槌を打つ
     →「へぇ」「そうなんだ」「それは大変だったね」など、合間にひとこと。
  3. 言い換えて返す
     →「つまり、〇〇ってことかな?」と、話の要点を軽くまとめて返す。

これらは、相手に「この人、ちゃんと話を聞いてくれてるな」と感じてもらうための工夫です。


ポイントは「わかったと思ってもらう」こと

大切なのは、“わかること”ではなく、“わかったと思ってもらうこと”
この考え方に出会ってから、私はずいぶん気が楽になりました。

私たちはつい、「ちゃんと理解しなきゃ」と力んでしまいますが、本当は、“聞いてもらえてる感覚”があるだけで、人は安心するものなんです

まとめ

  • 発達障害があると、「聞いてるつもり」が伝わらないことがある
  • 「とりあえず傾聴」は、“それっぽく聞く”だけでも効果あり
  • 遮らない・相槌を打つ・言い換えて返す、の3ステップがコツ
  • 完璧じゃなくていい。「ちゃんと聞こうとしてくれてる」が伝わればOK

「本音をちゃんと受け止めてほしい」と思うのは、誰しも同じ。
だからこそ、自分なりの“聞き方”を持っておくと、対人関係のストレスがぐっと減るはずです。

次回予告

次回は、「理解できなくても共感はできる?」というテーマでお話しします。


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