“できない”前提で身につける、人と関わる技術 第5回 「Iメッセージ」で反対意見も伝えられる

コミュ力UP

反対意見って、どう言えば角が立たない?

主語を「私」に変えるだけで、驚くほど伝わり方が変わります。

そんな『Iメッセージ』の話です。

「でも…それは違うと思う」と言えない私

中学生までは、思ったことを素直に言いすぎて「空気が読めない」と言われてきました。

高校・大学生になると、今度は「余計なことを言わないように気をつける」という習慣がつき、逆に言いたいことが言えなくなりました。

本音では「それは違う」と思っていても、黙ってしまい、あとから「言えばよかった」と後悔することが多かったです。

社会人になって見つけた「Iメッセージ」

社会人になってから、「どうしたら対立せず、険悪な空気にならずに、それでも自分の意見を主張できるだろうか」と必死に試行錯誤しました。

その結果、たどり着いたのが「Iメッセージ」という方法です。

『Iメッセージ』ってなに?

『Iメッセージ』とは、「私は〜と感じた」「私は〜と思った」と、自分を主語にして気持ちを伝える方法です。

たとえば、

×「それは間違ってる」
○「私はちょっと違う考えを持っていて…」

というように言い換えることで、相手を責める印象をやわらげることができます。

実際に使ってみたら…

あるとき職場で、同僚の提案にどうしても違和感がありました。

でも昔の私なら、「否定するのが怖くて何も言えない→あとで後悔」というパターン。

そのときは勇気を出して、

「私は、こういうやり方のほうがやりやすいかなと思ったんですけど、どう思いますか?」
と伝えてみたんです。

すると、相手も「なるほど、それもいいかもね」と、前向きに受け止めてくれました。

反対意見を言う=対立ではない。そう実感できた瞬間でした。

「私」を主語にすると、気持ちが伝わりやすくなる

発達障害のある私たちは、ときに言葉がストレートすぎて、誤解を招きがちです。

だからこそ、言い方の工夫がとても大切。

『Iメッセージ』は、「伝える」と「ぶつける」の間にある、大事な橋渡しのようなスキル。

相手を否定せずに、自分の気持ちを表現するための、ひとつの方法です。

最後に:意見を伝えることは、悪いことじゃない

自分の意見を持つことも、それを伝えることも、悪いことではありません。
ただ、「どう伝えるか」で、相手の受け取り方が大きく変わります。

私は今も練習中ですが、「私は〜と思った」と言えるだけで、人とのやりとりが少しラクになってきました。

苦手でも、大丈夫。少しずつ、自分の言葉を見つけていきましょう。

次回予告

次回は、「私が身につけてきた“人と関わる技術”たち」がテーマです。

紹介してきた対人スキルをどう活かしてきたか、私のリアルな体験を交えてお話しします。


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