反対意見って、どう言えば角が立たない?
主語を「私」に変えるだけで、驚くほど伝わり方が変わります。
そんな『Iメッセージ』の話です。
「でも…それは違うと思う」と言えない私
中学生までは、思ったことを素直に言いすぎて「空気が読めない」と言われてきました。
高校・大学生になると、今度は「余計なことを言わないように気をつける」という習慣がつき、逆に言いたいことが言えなくなりました。
本音では「それは違う」と思っていても、黙ってしまい、あとから「言えばよかった」と後悔することが多かったです。
社会人になって見つけた「Iメッセージ」
社会人になってから、「どうしたら対立せず、険悪な空気にならずに、それでも自分の意見を主張できるだろうか」と必死に試行錯誤しました。
その結果、たどり着いたのが「Iメッセージ」という方法です。
『Iメッセージ』ってなに?
『Iメッセージ』とは、「私は〜と感じた」「私は〜と思った」と、自分を主語にして気持ちを伝える方法です。
たとえば、
×「それは間違ってる」
○「私はちょっと違う考えを持っていて…」
というように言い換えることで、相手を責める印象をやわらげることができます。
実際に使ってみたら…
あるとき職場で、同僚の提案にどうしても違和感がありました。
でも昔の私なら、「否定するのが怖くて何も言えない→あとで後悔」というパターン。
そのときは勇気を出して、
「私は、こういうやり方のほうがやりやすいかなと思ったんですけど、どう思いますか?」
と伝えてみたんです。
すると、相手も「なるほど、それもいいかもね」と、前向きに受け止めてくれました。
反対意見を言う=対立ではない。そう実感できた瞬間でした。
「私」を主語にすると、気持ちが伝わりやすくなる
発達障害のある私たちは、ときに言葉がストレートすぎて、誤解を招きがちです。
だからこそ、言い方の工夫がとても大切。
『Iメッセージ』は、「伝える」と「ぶつける」の間にある、大事な橋渡しのようなスキル。
相手を否定せずに、自分の気持ちを表現するための、ひとつの方法です。
最後に:意見を伝えることは、悪いことじゃない
自分の意見を持つことも、それを伝えることも、悪いことではありません。
ただ、「どう伝えるか」で、相手の受け取り方が大きく変わります。
私は今も練習中ですが、「私は〜と思った」と言えるだけで、人とのやりとりが少しラクになってきました。
苦手でも、大丈夫。少しずつ、自分の言葉を見つけていきましょう。
次回予告
次回は、「私が身につけてきた“人と関わる技術”たち」がテーマです。
紹介してきた対人スキルをどう活かしてきたか、私のリアルな体験を交えてお話しします。
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