“できない”前提で身につける、人と関わる技術 第7回:「苦手でも、やり方次第でどうにかなる」応援メッセージ

コミュ力UP

このシリーズでは、アスペルガー症候群の特性をもつ私が、

  • 「人との関わりがうまくいかない」
  • 「共感が苦手」
  • 「言いすぎてしまう」

——そんな“できなさ”と向き合いながら、少しずつ身につけてきた“人と関わる技術”を紹介してきました。

最終回では、これまでのまとめとともに、同じように「人間関係がしんどい」と感じているあなたに向けて、私なりの応援メッセージをお届けします。

人と関わるのが「苦手」なのは、努力不足じゃない

昔の私は、「なんでこんなに人とうまくやれないんだろう」と自分を責めてばかりいました。

他の人は自然にできることが、私はできない。それはもう、痛いほど感じてきました。

でも、心理検査や診断を経て、
「私は情報処理や感情の読み取りに時間がかかる特性があるんだ」と理解してから、見える世界が変わりました。

苦手なのは、私のせいじゃない。

それが“脳のつくり”なんだと知ってから、「じゃあ、自分に合ったやり方を探していこう」と思えるようになったんです。

「できないなりに、どうやって関わるか」が大事だった

私が実際に取り組んできたのは、とても小さな工夫ばかりです。

  • わからなくても最後まで話を聞く(とりあえず傾聴)
  • 共感できなくても寄り添う言葉を探す(疑似共感)
  • 反対意見は「私は〜と感じた」と伝える(Iメッセージ)

どれも、“気持ちを無理に合わせる”のではなく、“関わり方の工夫”です。

しかも最初からうまくできたわけではなく、何度も失敗して、少しずつ身につけてきた技術でした。

うまくやれなくても、大丈夫

今の私は、決して「コミュ力が高い人」ではありません。

今でも言葉選びに失敗するし、人の顔色を読めずに戸惑うこともあります。

でも、「自分はこういう特性がある」「だから、こう工夫すればいい」と知っているだけで、人間関係のストレスがかなり減りました。

大事なのは、「うまくやれること」よりも、「関係を壊さずに済む方法を知っていること」なんだと思います。

おわりに:あなたのやり方で、人と関わっていい

「人と関わるのが苦手」——それは、あなたのせいではありません。

できない前提で、少しずつ関わり方を身につけていけばいい。

自分に合ったペースで、自分に合った言葉で、人とつながっていけばいいんです。

このシリーズが、少しでも「やってみようかな」と思えるきっかけになっていたらうれしいです。

そして何より、過去の私と同じように悩んでいる誰かに、「苦手でも、大丈夫だよ」と伝わることを願っています。

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