日記帳を使ったメンタルコントロールのすすめ 第3回:感情の波を見える化して、セルフ調整へ

心のケア

【シリーズ】日記帳を使ったメンタルコントロールのすすめ
毎日の気分や体調の変化を「書いて見える化」することで、自分のメンタルと上手に付き合うための記録術を紹介しています。

「気分にムラがあるのは性格のせい?」

そう思って自分を責めていた時期もありましたが、記録してみたら、ちゃんと“理由”があることがわかってきました。

テンションの波に気づく記録法

私は気分の状態を「テンション」として以下の5段階で毎日ざっくりと記録していました。

  • ハイ
  • ややハイ
  • 普通
  • やや低迷
  • 低迷

それと一緒に、以下のような項目をざっくりメモしていました。

  • 勤務シフト
  • 天気
  • その日の出来事
  • 起床時間・就寝時間
  • 起床状況(自然に起きたか、目覚ましで起きたか)
  • 中途覚醒の有無
  • やる気の有無・度合い
  • 精神科薬の内服量・内服時間
  • 生理の有無/出血量/生理痛と鎮痛剤の使用有無

こうして毎日つけてみると、自分のメンタルにある程度の“パターン”があることに気づきました。

私が気づいた法則性

記録してみると、私のテンションの上下には、法則性があることが分かってきました。

  • 新しいことを始めるとテンションが急上昇しやすい
  • テンションが急上昇したまま放置すると、数日後に急降下しやすい(うつっぽくなる)
  • 急上昇期には、内服量を調整し、睡眠時間をしっかり確保すると落ち着きやすい
  • 生理中は気分が落ちやすいが、痛みを鎮痛剤でコントロールできていれば大きな影響は出にくい
  • 嫌なことがあっても、湯船に浸かってリラックスし、音楽を聴いて早めに寝ると回復しやすい
  • 寝不足の翌日は一時的にややハイになりやすいが、連続すると下降しやすいので注意が必要
  • ネガティブな出来事を「なぜ嫌だったか/次にどうするか」を言語化すると、安定しやすい
  • 新しいことを同時進行すると混乱しやすいため避けるのが無難

ここまで傾向が把握できると、対策も立てやすくなります。

自分の取扱説明書を作る

私は一週間を1ページで見渡せるフォーマットを使って、週末には「今週の自分」を振り返るようにしていました。

テンションの波が激しかった週には、翌週どうすれば穏やかに過ごせるかを考えるようにしていました。

  • あえて新しいことを控える
  • 睡眠優先のスケジュールにする
  • 疲れそうな予定の前後には何もしない日をつくる

こうした振り返りを何度も繰り返していくと、気分が安定しやすい自分の生活リズムや思考パターンが分かってきました。

「無理のないリズム」を自分で設計してあげると、再び大きく崩れる前に手を打つことができます。

自分の傾向と対策を考えて、取扱説明書を作るイメージです。

次回予告

第4回(応用編):スプレッドシートで日記管理する方法

次回は、日記の応用編として「スプレッドシートでの記録方法」についてご紹介します。

紙よりラクな点/並べて分析しやすい点/テンプレートの紹介など、より実践的な記録法をご紹介します。


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