気分がいいときほど、注意が必要。
軽度双極性障害の私は、ハイな状態のあとに気分が急降下するパターンを何度も経験してきました。
だからこそ、「上がっているときにこそ、やらないこと」をあらかじめ決めています。
今回は、そんな私が実践している3つの“ブレーキ習慣”をご紹介します。
気分が高揚してるとき、なぜ注意が必要なのか?
気分が落ちているときのしんどさは分かりやすいけれど、実は「上がっているとき」って、もっと見落としやすくてやっかいです。
- 夜中まで元気で寝なくても平気な感じがする
- 多弁になり、人付き合いも普段より積極的になる
- 予定やアイデアを次々に入れたくなる
- 「今の自分なら何でもできる!」という感覚になる
こういうときこそ、気分のブレーキが外れている状態。
気づかないうちに自分で自分の負荷を上げてしまい、数日後にドンと落ちる、という反動を何度も経験しました。
だから私は、あらかじめ“やらないこと”をルール化して、気分が上がっているときほど自分にブレーキをかけるようにしています。
私が“やらないようにしている3つのこと”
① 予定を詰めすぎない
テンションが高いと、「今のうちに色々やりたい!」という気持ちが湧いてきます。
仕事や趣味、友人との予定など、どんどんスケジュールが埋まっていく。
でもそれって、後日の自分に大きな負荷を与える行動なんですよね。
私は、「調子が良いときほど、予定はあえて軽くしておく」というルールをつくりました。
週末や連休のあとは特に、反動で落ちやすいので、“あえて余白を残す”ことも大事な工夫です。
② 夜ふかししない
気分が良いときは、体も頭も冴えていて、全然眠くない。ついそのまま深夜まで起きてしまいがちです。
でもこれが本当に危険で、睡眠不足+過活動の翌日以降に、急落するパターンが多いんです。
だから私は、夜の内服を早めに飲んで、寝る時間を守るようにしています。
眠れなくても「ベッドに入るだけでも良い」と思って、休む体勢に切り替えるように意識しています。
③ 勢いで決めごとをしない
気分が上がっているときって、「やりたいこと」や「変えたいこと」が次々と出てくるんですよね。
- 衝動的な買い物
- 転職・引越し・資格取得などの大きな決断
- 「〇〇始めます!」というSNS投稿
でも、ハイなときの決断って、大抵後から「ちょっとやりすぎた」と後悔するんです。
だから私は、その場で実行しない、判断は3日保留すると決めています。
思いついたことはメモ帳に残しておき、気分が落ち着いてから見直す。
「やめておいてよかった」と思うこと、実はけっこうあります。
調子がいいときこそ、気をつけて“維持する”
気分がいい状態って、ある意味「貴重なリソース」でもあります。だからこそ、消耗せずに“維持する”という視点が大切なんです。
上がりすぎて落ち込む前に、先回りしてブレーキをかける。
自分でそういう仕組みを持っておくことで、「ハイのあとに崩れる」を少しずつ減らすことができるようになりました。
次回予告
【第3回】落ち込んで動けない日に、“最低限だけやること”リスト
気分が上がりすぎたあとにやってくるのが、“何もできない日”。
そういう日は、「やらないこと」を決めておくことで、ダメージを最小限にできます。
次回は、私が実践している“落ちたときの対処ルール”をご紹介します。
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